食材供給もジャパン・クオリティへ クールジャパン機構が3億出資
海外における日本文化の需要開拓企業を支援する官民ファンド「クールジャパン機構」は9日、台湾・中国の日系外食企業へ生鮮食材や熱加工食材を供給するアトム(福岡市東区)に約3億円出資すると発表した。食材供給拠点の整備を通して、ジャパン・クオリティの食材の安定的な供給を目指す。
海外では、日本との食文化の違いもあり、食材の品質や重さ・サイズ等の規格に厳密でない食材供給業者も多く、日系外食企業が求める食材を安定的に調達するのが困難な現状がある。こうした状況の中、同社は台湾・米国・タイに工場を保有し、日系外食企業が求める食材の規格にきめ細かく対応して生鮮食材や熱加工食材を供給してきた。今回の出資を受けて、同社は新たに台湾と中国に食品加工工場を新増設する予定で、今後5年間で200店舗の日系外食企業の進出を目指す。
画像提供:クールジャパン機構