女性の活躍を推進した10人のリーダー 名大総長が選ばれる
国連女性機関(UN Women)は、「IMPACT 10×10×10」と呼ばれる、女性の地位向上に寄与した世界の大学の学長ら10人を選出した。10人の中の一人として、名古屋大学の松尾清一総長が選ばれた。名古屋大学は、2003年から男女共同参画室を設置し、女性教員比率の向上、学内保育園や学内学童保育所の設置、女子学生・女性研究者の支援などを積極的に行っている。
「IMPACT 10×10×10」は、大学・企業のトップ、国家元首から10人ずつ計30人が選出される。5月5日に一部である10人を発表。6月1日に全員を発表する。
これは同機関が行う「HeForSheキャンペーン」の一環。同機関では、男女共同参画を実現していくためには、女性だけではなく男性の協力が必要であるという理念のもと、「HeForSheキャンペーン」を実施している。同機関は、女優エマ・ワトソンが親善大使として活躍していることでも知られる。
日本は先進国の中でも、女性の地位向上という点では遅れをとっている。2014年世界経済フォーラムにおける世界男女格差報告書(The Global Gender Report 2014)では、日本は142カ国中104位。この報告書は、経済、教育、政治、健康の4分野別のデータを総合し、ランク付けされる。
今回、日本人が選出されたことを受け、大学を筆頭として男女平等に向けての動きが一層活発になっていくことが期待される。