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南太平洋バヌアツ・トンガ 最初の住民はアジア系「ラピタ人」

南太平洋のバヌアツやトンガに初めて移り住んだ住民は、他の太平洋の島々からではなく、アジアからやってきたことがDNA調査でわかった。英科学誌「ネイチャー」に3日掲載された。

およそ3000年前、史上初めて遠洋航海技術を身に着けた南太平洋の「ラピタ人」が出現。これが人類にとって最後となる、無人の土地への大規模な拡散の始まりとなった。しかし、ニューギニア地域で長い歴史を持つパプア系先住民との関係はよくわかっておらず、ラピタ人はオーストラリア・パプア系の先住民の子孫だと考えられてきた。

今回、バヌアツの約3100~2700年前の3体のDNAとトンガの約2700~2300年前の1体のDNAを、現代の東アジアとオセアニアの778体のDNAデータと比較した。その結果、彼らはオーストラリア・パプア系の先住民の子孫ではなく、台湾やフィリピン北部からやってきたことがわかった。つまり、バヌアツ・トンガの地域にはアジア系のラピタ人が最初にやってきて、その後、南太平洋を渡ってオーストラリア・パプア系の人々が広がってきて、混血して今に至っていると考えられる。

画像提供:ネイチャー

 
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