「孫に何をプレゼントすればいい?」 クリスマス商戦で商品券が人気(ドイツ)
今年もクリスマスシーズンが近づいてきた。ドイツではクリスマス当日は、家族間でプレゼント交換をするのが恒例。しかし近年、「孫に何をプレゼントすればよいのか分からない」と悩むおじいちゃん、おばあちゃんが増えているという。24日付のヴェルト紙が伝えた。
大手監査法人EYのコンサルティング部門が1500人のドイツ人を対象に実施したアンケート調査によると、高齢者世代は最新のデジタル機器に関する知識が乏しく、そのため若者に何をプレゼントしたらいいのか分からない人が年々増えているという。このため、プレゼントとして商品券の人気が高まっており、2016年はクリスマスプレゼント用に1人当たり平均68ユーロ(約7800円)分の商品券が購入されると見られている。これは昨年比で50%多い数字となる。2番目に多いプレゼントは本だが、これに対する出費額は1人頭26ユーロ(約3000円)と、商品券とは大きな差がある。次いで3番目はおもちゃや洋服となり、これらへの予算は23ユーロ(約2600円)だった。
ドイツ人1人がクリスマスプレゼントに出費する合計予算額は平均266ユーロ(約3万500円)で、総額181億ユーロ(約2兆800億円)という経済効果が見込まれている。
プレゼントに悩む高齢者が多い一方で、世代を問わず、「クリスマスプレゼントはオンラインショッピングを利用するよりも、町中に買いに行くのを好む」とする人の割合は71%と高い。ウインドーショッピングも含めて、クリスマス時期の町の雰囲気を楽しむことが、プレゼント購入行事の一部となっていることがうかがえる。
※1ユーロ=114.7円で換算。(28日時点)
(写真はイメージ)