海運業界再編 日本郵船・商船三井・川崎汽船、事業統合で世界6位に
日本郵船と商船三井、川崎汽船の国内海運大手3社は10月31日、定期コンテナ船事業(海外ターミナル事業を含む)を統合すると発表した。今回の統合により設立される新会社は、定期コンテナ船の世界シェアは約7%に達し、業界では世界6位となる。3社は、新合弁会社を2017年7月に設立、18年4月からサービスの提供を開始する予定。
ここ数年、世界的に貨物需要の成長が鈍化する一方で、中国などの海運会社が新造船を進めたことで船の供給が増加し、コンテナ船の需給バランスが大幅に悪化していた。今年8月末には、世界7位だった韓国海運最大手・
新合弁会社の出資額は約3000億円で、日本郵船が38%、商船三井と川崎汽船がそれぞれ31%ずつ出資する。今回の統合で生じるシナジー効果とスケールメリットの活用、事業効率の向上により、年間約1100億円の統合効果の実現と、収益の安定化を目指す。
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