東芝、脳を模倣した半導体回路「TDNN」開発

7日、東芝は人間の脳を模倣した半導体回路「TDNN(Time Domain Neural Network)」を開発したと発表。これにより従来の6分の1の消費エネルギーで大規模な演算を可能となる。
人工知能(AI)を実現する大規模な演算に適した形になっているのが、この回路の特徴。AI領域で注目されている、「ディープラーニング(深層学習)」という大量の演算を高速で処理する手法において、有効性を発揮する。

ディープラーニングとは、システムがデータの特徴を学習して事象の認識や分類を行う「機械学習」の手法のこと。 データの特徴をより深いレベルで学習し、非常に高い精度で特徴を認識できる。

従来のノイマン型という形状でディープラーニングを処理する場合、データをメモリから演算回路に移動する部分で大量の電力を消費していた。今回、演算回路を並列化し、さらに回路の小型化に成功したことにより、消費電力の大幅削減を実現できたという。
同社はこの回路を活用して、スマートフォンをはじめとする一般の端末で、大量高速な演算の実現を目指す。

東芝、脳を模倣した半導体回路「TDNN」開発
TDNN回路(画像提供:東芝)

(冒頭写真はイメージ)

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