五色沼の毘沙門沼はラスト紅葉

8日、福島県の裏磐梯うらばんていに位置する五色沼ごしきぬま毘沙門沼びしゃもんぬまを訪れた。五色沼は、正式には五色沼湖沼群ごしきぬまこしょうぐんとよばれ、毘沙門沼、赤沼、みどろ沼、弁天沼、瑠璃沼、青沼などの複数の沼で構成されている。1887年に磐梯山ばんだいさん北側の小磐梯山が爆発を起こした時にできたという。火山性の水質の影響や、植物や藻などにより緑、赤、青など多様な色合いを見せてくれる。

五色沼の毘沙門沼はラスト紅葉
毘沙門沼

五色沼の毘沙門沼はラスト紅葉
毘沙門沼のラスト紅葉

毘沙門沼は、五色沼湖沼群の中で一番大きい沼だ。毘沙門沼の湖面は青白く、ほのかな美しさを醸しており、深紅に色づいた紅葉とのコントラストが見事な調和を成している。この湖面の色合いは、湖底から湧き出している酸性の鉱泉に硫酸イオンが多量に含まれることで生じているという。
湖畔を歩くと、この沼で人気者の真っ白なコイに会える。人気の理由はおなかの部分についたハートマークの模様。じっと見つめるコイがこちらを見返しているような気がした。「よく来たね」とでも語り掛けているかのような姿に、しばしの時間足を止め、愛らしいコイとの無言の対話を楽しんだ。

五色沼の毘沙門沼はラスト紅葉
ハートマークのコイ

五色沼の毘沙門沼はラスト紅葉
ハートマークの愛らしいコイと対話を楽しむ

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