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死者2200人超のインド熱波、強い日射による積雲対流活動が原因

 5月下旬にインドで猛威を振るった熱波で、2200人以上が犠牲となった。この熱波の発生要因について2日、気象庁は見解を発表した。

 5月21日から31日にかけてインドの広範囲で日最高気温が42度以上となり、北部や中部では45度超の地域が見られた。首都ニューデリーやハイデラーバードでは5月の平均日最高気温より約4度高く、マチリパトナムでは22日~27日の6日間連続で日最高気温が45度超となった。

 5月中旬後半頃からインド東側ベンガル湾で、日射により水上の空気が温められ上昇することで発生する積雲対流活動が活発な状態となり、上昇した空気がインド上空で下降気流を強めた。これにより雲が発生しにくい状態となり、強い日射が続いて地表付近の気温を上昇させたことが熱波につながった。

 インドでは、例年モンスーン入りの直前にあたる5月が年間で最も気温の高い時期。今回は特徴的な大気の流れがさらに気温を押し上げたことで、顕著な高温となった。