トップアスリート育成にウエラブルセンサーを活用 梅村学園
中京大学や中京大学付属中京高校を運営する梅村学園とNTT西日本は1日、ウエアラブルセンサーや映像データ解析などの技術を活用してトップアスリートを育成する実証実験を開始した。期間は1年間を想定。
実験では、おもにウエラブルセンサーによるトレーニング効果の分析と、映像データによるフォームなどの分析を行う。ウエアラブルセンサーを使った実験では、選手がトレーニング時にセンサーを着用して心拍数、3軸加速度(※1)などのバイタルデータを取得。データ分析により選手のパフォーマンスや体調を可視化し、本人やコーチにフィードバックすることで効率的なトレーニングが実現できるようになるという。
また、映像データ解析技術を使った実験では、NTT傘下のメディアインテリジェンス研究所で開発している技術を活用して、撮影した映像を比較したい映像と任意のポイントで瞬時に自動同期する。その場で映像を見られるため、トレーニングの感覚やイメージが頭と体に強く残っている状態でフォームのチェックをし、より効率的なトレーニングが可能になるという。
今後は、クラウドを活用して映像データを遠隔地でも即時に見てコーチングできるようにしていくほか、睡眠時間や質などのデータを考慮したトレーニングメニューの組み立てに活かしていく予定。
(※1)XYZ軸の3方向の、単位時間当たりの速度の変化率
(写真はイメージ)