ドイツ、自動運転車の市内テスト走行スタート
大手自動車メーカーのBMW(本社ドイツ・ミュンヘン)は、同社製自動運転車のテスト走行を、2017年からミュンヘン市内で開始することを発表した。5日付のヴェルト紙が伝えた。
ドイツ連邦交通省は今年の夏、国内6都市を自動運転車テスト走行都市として発表。6都市はミュンヘンのほか、アウディ本社のあるインゴルシュタット、フォルクスワーゲン本社に近いブラウンシュヴァイク、そしてハンブルク、ドレスデン、デュッセルドルフ。ダイムラーやポルシェの本拠地があるにもかかわらず、シュトゥットガルトはこの中に含まれていない。
ドイツ国内での自動運転車テスト走行の際には、運転席にドライバーが座らなければならず、緊急事態に対処するよう義務付けられている。このため、自動運転車が市内を走っていても、表向きは目立つことはない。市内走行の際の最高時速は70km。アウトバーン上での走行と異なり、市内走行の際には通行人の想定外の行動への対応が求められることになる。BMWは自動運転車の数年後の市場参入を見据え、ドイツ国内で他社に先駆けて、市内テスト走行に踏み切る構えだ。
冒頭の写真:BMW本社(ミュンヘン)