ホンダ、東南アジア・ライドシェアサービス「グラブ」に出資・協業へ
ホンダは12日、シンガポールを拠点に東南アジアでライドシェアサービスを展開するグラブ(Grab Inc.)への出資を行い、東南アジアでの二輪車シェアリングにおける協業の検討を行うと発表した。
グラブは東南アジアにおいて二輪車および四輪車でのタクシー配車やライドシェアサービスを展開している。同社が持つモビリティシェアリングビジネスの知見と、ホンダが持つ東南アジアでの二輪車のラインアップや販売網、サービスなどのリソースを活用して、シェアリング領域での新しいサービス実現を目指す。
今後は、ホンダ独自のテレマティクス技術などを活用して都市部での渋滞緩和への取り組みを進めるほか、環境性能の高い二輪車をグラブで優先的に利用することでCO2排出量の低減に向けた取り組みを進める。このほかにも、ホンダの交通教育ノウハウや施設を活用して二輪ドライバーの安全意識の向上などにも取り組むなど、東南アジアにおける同社のブランド力強化や販売シェア拡大を目指す。
ホンダの青山真二取締役は、「東南アジアの渋滞緩和などをはじめとする社会課題の解決という共通の目的のもと、さらなる安心・安全・便利な商品やサービスを提供したい」と語った。
写真は、HONDA青山ビル本社