2016年ドイツクリスマス便り(3)スタバのクリスマス限定スイーツ
カフェ界グローバル化の象徴ともいえるスターバックス。もともと欧州にあったカフェ文化にヒントを得て発展した米国発のコーヒーショップチェーンは、本家の欧州をも席巻している。しかしクリスマスシーズンになると、グローバルなスタバでもローカルなご当地スイーツがケーキカウンターに登場する。英国ではミンスパイ、そしてドイツではシュペクラツィウス・クーヘンがそれだ。
シュペクラツィウスとは、カルダモンやクローブ、シナモンといったスパイスをぎゅっと詰め込んだ、クリスマスシーズンに食べる型押しクッキーのこと。シュペクラツィウス・クーヘンは、パウンドケーキの中にそのシュペクラツィウスが練り込んであり、さらにスパイスの利いたバタークリームとカラメルが上部に塗ってある。
スパイスは、ほどよく利いていれば食欲をそそる隠し味になるけれど、利きすぎているとまるで漢方薬かと思うほどの強いインパクトになってしまう。しかしそこはさすがスタバ、ケーキのスパイスはほどよく、甘みも控えめなホームメード風の味わいだった。ちなみに米国本国に比べてドイツのスタバのスイーツは、全体的に甘味控えめになっているのだと聞いたことがある。家族が集って祝うドイツのクリスマス。郷愁と結びついたクリスマスのお菓子の存在はやっぱり大きい。