4割弱がメディアリテラシー意識 若年層は新聞よりネット信頼
ジャストシステムは21日、「メディアリテラシーに関する実態調査」の結果を発表した。調査結果によると、ニュースなどで政治や経済について調べる際、10~20代の若年層ほどテレビや新聞からではなく、インターネット上の情報を参考とし、信頼する傾向にあった。また、全体の4割弱が、メディアリテラシーを意識して複数のメディアからニュースを理解していることが分かった。
同調査によると、若年層ほどネットの使用頻度が高く、かつそこでの情報源を信頼している傾向が高かった。政治・経済の情報について「ニュースサイトをよく参考にするし、信頼している」と答えた人の割合は10代が20.6%、20代では17.4%に対し、60代では14.9%であった。一方で、「新聞(全国紙)をよく参考にするし、信頼している」と答えた人の割合は、20代と30代では18.8%とネットに比べて数値が減少した。これに対し40代は27.4%、50代は41.4%、60代は42.3%と、年代が高くなるにつれ新聞を利用する人の割合と信頼度が高くなる傾向が見られた。
また、「同じニュースであっても、新聞やテレビ局などのメディアによって表現や報道のされ方が違うことを認識し、常に複数の視点から新聞やテレビなどのニュースを理解するようにしている」と答えたのは全体の36.5%だった。最も多かったのは40代の39.7%。ついで10代と60代が39.2%、50代38.7%、20代32.6%と続いた。最も低かったのは30代の29.9%で、平均の36.5%を下回る結果となった。
同調査は2016年12月15~19日、全国の10~60代の男女1320人を対象に行われた。
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