米株式週報 2016年の最終週はスローペースで締めくくり
12月27~30日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価(30種)は取引参加者も少なく、薄商いの中で2016年の取り引きを締めくくった。26日は、クリスマスの振り替えでニューヨーク株式市場は休場。27日は2万ドル達成期待の中、取引参加者は少なくスローペースとなった。米住宅価格指数、消費者信頼感指数は良好で、好材料が揃った。ハイテク株などがけん引し、ダウは前週末比11.23ドル高の1万9945.04ドルだった。
28日のダウは1万9833.68ドルで大幅下落。11月の米中古住宅仮契約指数が予想以上の低下、不動産株が下落をけん引した。前日最高値を更新し、上昇を続けてきていた半導体メーカーのエヌビディアについて、空売り投資戦略で知られるシトロンリサーチが下落予想を発表。エヌビディアは下落し、半導体関連を中心にハイテク株が売られた。
29日も続落し、ダウは1万9819.78ドルだった。トランプラリーの象徴だった金融株が下落、売られていた高利回り銘柄や金融株に買い戻しが入った。30日は3日続落で、1万9762.60ドルだった。年内の取り引き最終日を迎え、利益確定売りや持ち高調整の売りに押された。マイクロソフトやアップルなどIT関連株が売られ、相場を押し下げた。ダウは年間では13%の上昇となった。
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