阪大、脳波に基づいて自動作曲を行うAI開発

阪大、脳波に基づいて自動作曲を行うAI開発

6日、大阪大学と科学技術振興機構(JST)は、自動で作曲を行う人工知能(AI)を搭載したヘッドホン型ワイヤレス脳波センサを新たに開発したと発表した。同製品は本日20日まで東京ビッグサイトにて開催中の第3回ウェアラブルEXPOで展示される。

従来の自動作曲は、過去に取り込まれた曲に類似させることや曲の特徴を詳細に指定することで作曲するのが限界で、音楽を脳の活性化に結び付けることは困難だった。同機はヘッドホンと脳波センサを一体化させることで、曲を聴いた時に生じる脳波のデータを収集しやすくなり、機械が曲調と脳波の関係を記憶することが容易になった。これにより、聴き手のメンタル状態を活性化させるオリジナルの音楽を容易に作曲できるという。音楽はMusical Instrument Digital Interface(MIDI)技術を使って作成される。

個人に合わせた作曲をすることで、個人差のあるストレスでもその人に適した曲で脳波を活性化、メンタル安定を図り、抑うつの軽減にもつながる。個人のメンタル状態を活性化させ、常に潜在能力の発揮が可能な状態を保つことができるとしている。

阪大、脳波に基づいて自動作曲を行うAI開発
音楽による活性化手法の概要

画像提供:大阪大学・JST

 
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