米株式週報

米株式週報 トランプ大統領誕生直前の様子見

1月17~20日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価(30種)は、前週に引き続き軟調な展開だった。

16日のニューヨーク市場はキング牧師記念日で休場。17日のダウは前週末比58.96ドルマイナスの1万9826.77ドルだった。英国メイ首相が行った欧州連合(EU)からの強行離脱(hard Brexit)に関する演説や、トランプ次期米大統領誕生を控えた先行き不安から、売りが先行した。2桁増益が相次いだことで急上昇していた金融株は、米金利低下も嫌気され、利益確定の売りが優勢、反落した。

18日は続落、ダウは1万9804.72ドルだった。原油価格の下落や、トランプ氏就任直前で上値の重い展開。米金融大手ゴールドマン・サックスの業績が市場予想を上回った一方、米小売り大手のターゲットが年末商戦の不調を理由に業績を下方修正した。19日も続落し、ダウは1万9732.40ドル。大統領就任式を翌日に控えて動きにくい展開。1月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数や12月の米住宅着工などの指標は良好だったが、市場は軟調だった。

20日のダウは6営業日ぶりに反発、1万9827.25ドルで引けた。業績見通しを上方修正した米日用品大手のプロテクター・アンド・ギャンブル(P&G)などが買われた。米国企業への業績改善期待が高まった。現地時間正午(日本時間21日午前2時)から米大統領就任式が行われ、就任演説を受けて一時的に相場は伸び悩んだ。投資家の注目が集まっていた演説の内容は、米国第一主義を主張し、保護主義政策を重視すると受け止められた。ただ、演説内容はこれまでのトランプ氏の発言から乖離かいりはなく、安心感にもつながった。

(写真はイメージ)


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