「W・R・S・B」とは? 佐賀市が有明海の珍魚で町おこし

有明海に面する佐賀市が、日本では有明海にしかいない珍魚「ワラスボ」を使って町おこしをしている。ハゼ科の魚だがハゼには見えず、内臓や血管が透けて見える灰紫色の体と、凶暴そうな歯がむき出しになっている顔が、映画「エイリアン」に登場する宇宙生物に似ていることから「有明海のエイリアン」とも呼ばれる。

佐賀市シティプロモーション室が作成した2分半の動画「W・R・S・B」が、1月30日からYouTubeで公開されている。これは、佐賀市に旅行に来たカップルがこの世のものとは思えない不思議な骨(実はワラスボの干物)を拾ったところ、それを科学者が「未確認生物W・R・S・B」と断定し「みんな、食べられてしまう」と世界規模の大混乱が巻き起こるという筋立て。7月14日現在で再生回数14万1000件以上の人気だ。この動画は、第4回観光映像大賞に応募された全国562作品の中でファイナリスト9作品に選ばれた。

6月には本家エイリアンとコラボレーションして、セガゲームスと共にSEGA×SAGA(佐賀市)プレゼンツ「ワラスボ」×「エイリアン アイソレーション」キャンペーンも行われた。これは東京都内の佐賀市物産販売協力店(アンテナショップ)など4店舗で、ゲームソフト『エイリアン アイソレーション』を抽選でプレゼントするというもの。

佐賀市は、「インパクトある動画を国内外の多くの方に見ていただき、ワラスボのすむ有明海に興味を持った方に、実際に佐賀市を訪れてもらいたい」としている。

「W・R・S・B」とは? 佐賀市が有明海の珍魚で町おこし

「W・R・S・B」とは? 佐賀市が有明海の珍魚で町おこし
画像提供:佐賀市シティプロモーション室