アクティブ・ラーニングでデータ分析の実証研究、静大など産官学連携
静岡大学、今治市、KDDI総合研究所、京セラドキュメントソリューションズは、アクティブ・ラーニングに関する実証研究を産学官連携で実施すると24日に発表した。「21世紀型スキル」教育支援の一環として、アクティブ・ラーニングの授業における発話や記述情報のデータ収集・分析を通じて、学習や授業の評価を行うソリューションの実証研究を実施する。
21世紀型スキルとは、主体的に問いを立て、解決し、他者と協働しながら新しい価値を生み出す能力のこと。工業社会で重視されてきたモノづくりに対してコト(情報)づくりが重視される現在、世界的な動向として注目されている。実証研究は、静岡大学の益川弘如准教授の指導のもと、1~3月に今治市立波止浜小学校、波方小学校、北郷小学校の3校で実施。21世紀型スキルを主体的かつ対話的で深い学びを生み出せるアクティブ・ラーニングの場において、情報通信技術(ICT)を活用しながら効果検証していく。
まずはアクティブ・ラーニングの活動の中でも、授業で行うグループワークの中で得られた児童生徒達の記述および発話情報をデータ化、話し合いのプロセスの変遷を可視化・分析し、教師の指導や評価をサポートする。
実証研究により、教員に対する授業内容の可視化手法の提案や教員研修の充実を図り、児童生徒らの深い学びの実現を目指す。
画像提供:静岡大学・今治市・KDDI総合研究所・京セラドキュメントソリューションズ