地域活性化の取り組みを紹介 「地域×デザイン」で企画展
東京ミッドタウン・デザインハブは、企画展「地域×デザイン2017-まちが魅えるプロジェクト―」を3~26日まで、東京ミッドタウン・タワー5階で開催する。開催期間中、公募で集まった全国各地の取り組みの中から、デザインの力で地域の魅力を引き出して地域活性化を進めている10件の地域プロジェクトの展示と、総勢83人の出演者による日替わりのテーマ別トークイベントやワークショップなど55件の企画が行われる。
同展は、グッドデザイン賞を主催している日本デザイン振興会と事業構想大学大学院による共同企画運営で、昨年2月に行われた第1回企画展「地域×デザイン―まちを編み直す20のプロジェクト―」に続く第2回目。
今回展示される10件の地域プロジェクトは、創業300年の麻織物メーカーである中川政七商店の「産地の一番星を作る」と「産地に旅したくなる!」の2つをテーマにした取り組みの他、長崎県五島列島の福江島で古民家をリノベーションして造られた私設図書館「さんごさん」、森林資源を生かした木のおもちゃの製造販売を通して林業再生に取り組む福島県南会津町の「マストロ・ジェッペット」など。地域の特色やプロジェクトの取り組み方法も多様で、活動主体も地元企業や行政団体の他、その地域の出身者によるボランティアなどさまざま。
事業構想大学大学院・小塩篤史教授は、イベント開催にあたり「今はモノだけではなく、コトをデザインする時代になっている。地域活性や地方創生への取り組みは大きな課題だが、それに対してデザインの力が有効だと思う」と語った。
イベントへの参加費は無料だが、ウェブサイトにて事前申し込みが必要。
地域×デザイン2017-まちが魅えるプロジェクト―
https://archive.jidp.or.jp/lds2017/
参考記事
【連載企画】地方・地域再生のクリエイティブな試み(2015/12/12)