花便り~ストック
切り花として出回り、花束に用いられることが多い「ストック」。この季節はピンク、紫、黄色、白など、その鮮やかな花色で庭先を彩る姿を目にする。
原産はヨーロッパ南部、地中海地方。ギリシャ時代から栽培され、薬草として使われていたという。日本へは江戸時代初めに渡来し、大正末期から切り花用として栽培されてきた。和名ではアラセイトウ(紫羅欄花、荒世伊登宇)と言い、ポルトガル語のラセイタという植物に葉が似ていることから、「葉ラセイタ」と呼ばれ、それが「アラセイタ」となり、「アラセイトウ」と変化したと言われている。ストック(stock)とは英語名で幹や茎を指す。しっかりとまっすぐ伸びた茎からその名が付けられた。よく見ると茎や葉には細かい毛が生えている。花には一重咲きと八重咲きがあり、香りがするものもある。
花を部屋に飾る時には、こまめに水を替えることをお勧めする。ヒマワリ同様、茎の細かい毛のため水が腐りやすいようだ。うまく長持ちさせ、甘い香りとその美しさを楽しんでほしい。
花言葉:永遠の美、愛情の絆、求愛
ストック:アブラナ科アラセイトウ属の多年草(一年草とされることもある)