福井の伝統企業とデザイナーがコラボ XSCHOOLが発表会を開催
東京ミッドタウンデザインハブで開催中の「地域×デザイン展」内で19日、福井市による事業創造プログラム「XSCHOOL(エックススクール)」の成果発表「XSCHOOL発表会/東京 ―福井からはじまる、小さなデザインの教室より―」が行われた。
XSCHOOLは、福井市が主催する事業で、福井の魅力を県内外に向け発信する「未来につなぐ ふくい魅える化プロジェクト」の一環。公募により福井、東京、大阪などから集まった24人の受講生が同市の伝統企業3社と協業し、新たな事業やプロジェクトの創出を目的として昨年11月から始まった。同発表会は第一回目のプレゼンテーション。
公募で選ばれた受講生24人は、建築家、NPO職員、デザイナー、保育士など、職業や専門性、年齢もさまざま。受講生は「普段自分が所属している組織ではない所で、何かを生み出したい」「これまでの人生を変えたい」など各々が課題意識を持ち、福井での将来的な起業・事業化を視野に入れたプロジェクトを目指して、福井に通いながら約100日かけて事業案を練り上げたという。今回の発表会では3人1組の計8チームがそれぞれの事業・プロジェクト案を発表した。
蓄光を取り入れた防犯笛「TSUGUMI」。警察紋章トップシェアの廣部硬器との共作
番匠本店の駅弁「越前かにめし」をベースとした「SAKASA DELI」
創業140年のカレンダー会社にしばたとのコラボ商品「こよみッション」。カレンダーをめくると毎日ミッションが与えられるという
XSCHOOL講師陣とゲストによるトークセッションも行われた。ゲストの一人で起業家のロフトワーク(東京都渋谷区)代表取締役の林千晶さんは、「人と人との関係性を重視させたままハイブリットさせた新しいビジネスの在り方が、大都市でなく地方でこそ可能なのではないかと、可能性を感じた」とコメントした。
XSCHOOLは3月11日に福井で最後の発表会を迎える。
XSCHOOLホームページ
http://makef.jp/make/make-f-lab/