国公立大の志願者数、2017年度は例年並み 河合塾が調査
河合塾は17日、2017年度国公立大学の志願状況について、大学入試情報サイト「Kei-Net」で概要を公表した。2月1日に締め切られた国公立大一般選抜の総志願者数は47万786人で前年度比0.2%減、志願倍率は4.69倍で前年から0.03ポイントの上昇となり、いずれも前年度と同程度だった。今年度のセンター試験、私立大学入試ともに志願者が増加したことに比べ、国公立大学においては人気が落ち着いている傾向にある。
旧帝大(北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学)と難関国立大とされる10大学(東京工業大学、一橋大学、神戸大学など)の前期日程においては、志願者数が前年度比1.3%増の5万8231人となり、人気を維持。傾向としては東京工業大学(同7.1%増)や一橋大学(同6.1%増)など首都圏の大学は増加率が高いものの、北海道大学は同3.5%減、京都大学は同1.9%減と首都圏以外の大学は前年を下回っている。
また、10大学の後期日程においては前年から2940人減少の1万4707人となった。河合塾によると、近年難関大を中心として後期日程の廃止・縮小が相次いでいることが、志願者数の減少に影響を与えているようだ。
学部系統別の志願状況は、「法・政治」「経済・経営・商」がどちらも約4%増で人気の傾向にある。「文・人文」「社会・国際」については例年並み。理系は「工」が人気で3.1%増だが、「理」5.1%減、「農」2.3%減と志願者の減少がみられた。
国公立大学一般選抜試験の前期日程は25日から始まる。
(写真はイメージ)