アホウドリ出生地に帰還、小笠原諸島生まれで初
環境省などが取り組むアホウドリ保全活動の一環で誕生した子どもが、夏季の移動先から出生地の小笠原諸島に成長した姿で帰巣していたことが1日に確認された。人工飼育のメスから生まれた子どもで、小笠原諸島生まれの世代が帰還するのは初めて。環境省、東京都などが28日に発表した。
同省は、伊豆諸島の鳥島で生まれた個体を小笠原諸島の
1日、山階鳥類研究所の研究員が聟島北西部の繁殖モニタリング箇所を、約300m離れた地点から望遠鏡で観察したときに同個体を識別、さらに母親と接近する様子が確認された。アホウドリは、非繁殖期にはベーリング海やアリューシャン列島、アラスカ沿岸まで移動し、巣立った後3~4年後から繁殖期の10~5月に生まれた場所に戻る習性がある。
(写真はイメージ)
参考記事
絶滅危惧種のアホウドリ、小笠原諸島聟島で2年連続ヒナを確認(2017/02/16)