日本自動車研究所、国内初の自動運転評価施設「Jtown」をお披露目
日本自動車研究所(JARI)は5日、完成したばかりの自動運転評価拠点「Jtown(ジェイタウン)」(茨城県つくば市)を関係者に公開した。同施設は実際の交通環境で起こり得るさまざまな状況を試験環境として再現できるテストコースを持ち、1日より運用を開始している。
Jtownは、国内初の自動運転評価のための施設で、官学連携による自動運転技術の課題解決と将来の評価法整備のために経済産業省の「自動走行システム評価拠点整備事業」の補助金をもとに建設された。約16万平方メートルの敷地に三つの試験エリアを持ち、雨や霧、日照などの環境条件を再現できる屋内施設「特異環境試験場」、通信を利用した協調型自動運転システムの実験施設「V2X(車車間・路車間通信)市街地」、模擬建屋や道路標識などを活用してさまざまな交差点形状を再現できる「多目的市街地」を備える。これらの試験エリアでは、実際の交通環境で想定される天候による悪条件や複雑な交通環境を再現して、自動運転技術の性能の評価ができる。
提供:JARI(霧の発生テストの様子)