大阪、2025年万博開催国へ立候補
木寺昌人駐フランス大使が24日、パリの博覧会国際事務局(BIE)を訪問し、2025年国際博覧会開催国への立候補を表明した内閣総理大臣書簡をパリの博覧会国際事務局に提出した。
2025年国際博覧会の大阪誘致について、昨年12月から今年3月まで3回にわたり、経済界代表や各界の有識者、地方自治体の代表者等で構成された「2025年国際博覧会検討会」で、開催国にあたって必要な事項について検討を重ねた。その結果、「皆で世界を動かす万博」という理念を土台に、博覧会のテーマを「いのちの輝く未来社会のデザイン」とし、4月11日に閣議了解した。
候補地は大阪の夢洲地区。期間は2025年5月3日~11月3日、入場者数は2800万~3000万人を想定しており、建設関連約4000億円、運営関連約4000億円・消費支出約1.1兆円の経済波及効果を見込んでいる。
安倍首相は立候補表明書の中で、日本の犯罪率の低さや伊勢志摩サミットの成功を例にあげ、国際的大規模なイベントのセキュリティの万全さを強調。また、日本の長期的・持続的利益を重視する国民性や、開催地である大阪に根付く社会貢献と商売のどちらも尊重する精神が未来社会を問う場としてふさわしいとアピールした。
博覧会テーマの「いのちの輝く未来社会のデザイン」については、一人ひとりが真の豊かさを感じられる生き方、それを可能にする経済・社会の未来像を参加者全員で共創し、イノベーションを加速させる場としての博覧会を目指すとしている。
(写真はイメージ)