「熱中症」知って防ぐ 各機関が情報サイト
5日の立夏が過ぎ、暦ではすでに夏。関東ではすでに半袖がちょうどよい日も増えてきた。これからの季節に気を付けたいのは「熱中症」だ。この時期に合わせ、各機関が熱中症情報サイトを公開、日々の注意報や予防・対策などの情報を提供している。
熱中症は、予防方法を知り、気を付けることで十分防ぐことができる。本格的な夏を迎える前に、これらのサイトを活用して基本知識と情報源を備えておきたい。
2017年夏も十分な注意を
消防庁発表の1~7日の救急搬送人員数(速報値)は422人に上り、前年同時期(確定値)より9人増となった。また、日本気象協会が10日に発表した今年5~7月の気温・熱中症傾向によると、気温は全国的に平年並みか高くなるとみられている。また、6月には都市部と西日本を中心とした地域で熱中症「警戒」レベルとなり、7月には関東以西の所々で「厳重警戒」レベルに達すると予想されている。
日本気象協会、予防知識を豊富に提供
日本気象協会では、2013年に熱中症対策の啓発活動プロジェクト「熱中症ゼロへ」を発足。同名のウェブサイトでは熱中症対策の総合的な情報が得られる。
熱中症の症状や予防対策・応急処置方法などをまとめた基礎知識のほか、医師・専門家監修の情報を豊富に掲載。このほか、気象コンテンツとして5~7月の気温・熱中症傾向を、都道府県単位で見ることができる。
同協会の公式サイトtenki.jpでも、「暑さ指数(WBGT)」を色別に確認できる季節特集「熱中症情報」が公開されているので、合わせて確認したい。
▼特設サイト「熱中症ゼロへ」
https://www.netsuzero.jp/
▼tenki.jp「熱中症情報」
https://tenki.jp/heatstroke/
環境省、「暑さ指数」予測値を実況
環境省は熱中症予防情報として「暑さ指数(WBGT)予測情報」を提供するサイトを4月20日に公開し、9月29日まで情報提供する。WBGTの予測値を3時間ごと、実況値を1時間ごとに算出して提供。メール配信も受けられる。
WBGTは、人体と外気との熱収支に着目して熱ストレスを表した指標で、湿度、日射等からの
熱中症対策に関する情報として、暑さ対策のガイドラインや普及活動資料なども掲載しており、こちらは企業や団体内で注意喚起する場合などに役立てられそうだ。
▼環境省熱中症予防情報サイト
(パソコン)http://www.wbgt.env.go.jp/
(スマートフォン)http://www.wbgt.env.go.jp/sp/
なお、詳しい気象情報を得たい場合には、気象庁の熱中症ポータルサイトを参照するとよいだろう。
▼熱中症ポータルサイト
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kurashi/netsu.html