「環境人材」の育成を推進 優秀な取組企業を表彰 環境省
環境省は22日、「環境 人づくり企業大賞2016」の表彰式を行う。地球環境と調和した企業経営の実現のため、自ら進んで行動する社員の育成に取り組んだ企業に賞が授与される。今年は応募総数57件の中から環境大臣賞2件を含む、計39件の取り組みが選ばれた。
「環境 人づくり企業大賞」は、自社社員を対象にした取り組みを募集し、優良な取り組みをした企業に対して環境大臣賞、優秀賞、奨励賞が授与されるもので、2014年から実施している。
環境大臣賞は、大企業区分と中小企業区分でそれぞれ1件が受賞。大企業区分では、保険を取り扱うMS&ADインシュアランスグループホールディングスが受賞した。同社は、「SDGs(持続可能な開発目標)」や、気候変動抑制のための国際的枠組み「パリ協定」のほか、環境・社会・企業統治に配慮した企業を重視・選別して投資する「ESG投資」など、本業に関連する環境分野の最新動向などを教育内容に反映させてきた。また、地域の環境保全活動を継続的に実施し、社員とその家族が活動への参加を通して環境意識を高めている。
中小企業区分では、加藤建設(愛知県蟹江町)が受賞した。社員の半数近い約100人がビオトープ管理士の資格を取得、自然と共生した建設業を目指した教育を実施してきた。また、地域と連携した自然観察会などを実施し、社員を主体的に関わらせるといった取り組みを行っている。
(写真はイメージ)