ビザ発給数538万件で過去最高 中国人の数次ビザ倍増
外務省は22日、2016年のビザ発給統計を発表した。ビザ発給数は前年比12.9%増となる538万1433件で過去最高だった。国籍別では中国国籍者が全体の78.5%を占めた。中国人に発給したビザのうち、日本への入国が複数回可能な「数次ビザ」は30万6376件で、前年の15万5855件から倍加(96.6%増)した。
国籍別では中国(422万5832件)に次いで、フィリピン(27万5537件、全体の5.1%)、インドネシア(19万5880件、同3.6%)、ベトナム(17万1643件、同3.2%)、インド(8万9183件、同1.7%)が多かった。上位4カ国で全体の約9割を占めている。
中国人に対する個人観光ビザの発給数は、162万6813件(前年比44.5%増)となり、団体観光から個人観光へのシフトが見られている。また数次ビザの増加を通して、新たにビザを取得することなく何度も訪日できるリピーターが増えていくことが予想される。
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