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フランス人の食習慣が変化:前菜とデザートの消費量が低下

フランス人の食習慣が変化 前菜とデザートの消費量が低下

前菜からデザートまで複数の皿数を、時間をかけてゆっくり楽しむ――。そんなフランス人の食習慣に近年、大きな変化が見られることが、カンター・ワールドパネル研究所の調査で明らかになった。25日付の仏フィガロ紙が伝えた。

これは同研究所が530人に対しパネル調査を実施し、ここからフランス人全体の食習慣と消費動向を割り出したもの。これにより、以下のような傾向が明らかになった。

前菜とデザートを控える人が増加

時間がないときはコース料理の皿数を減らし、前菜とデザートを控える人が増えている。同調査では、2014年に比べてフランス人が1週間当たりで前菜を取る回数が1020万回、デザートにおいては840万回少なくなっているという計算になった。ただしそれでもフランス人は、周辺諸国に比べると食事の最後をデザートで締めくくる傾向が圧倒的に強く、これはスペイン人が67%、イギリス人が30%なのに対し、フランス人は71%となっている。

食前酒はトレンド

食事に時間をあまり割けないとしても、フランス人はアペリティフ(食前酒)により時間を割こうと努める。2014年に比べると、アペリティフをたしなむ回数は1週間当たり100万回増加している。この傾向は、アペリティフの時に食べる塩気のきいたおつまみ類の消費量の上昇にも比例している。

外食が増加、それでも家庭での食事は81%

フランス人が外食する割合は朝食が10.2%、夕食が4.9%上昇している。一方で、家で食事を取る割合は全体の食事の81%となっており、これも近隣諸国と比べると多い方だ。この割合はポルトガルで73%、英国では72%となっている。

肉消費量が減少

家庭料理での肉の消費量が低下した。これには、フランスでの肉の価格上昇や、食の安全に対する消費者の不信感の高まりが背景にあるとみられている。

 
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