東京大学が医療ビッグデータを活用した医療行動解析の共同研究を開始

医療費適正化へ 東大とJAST、共同でビッグデータ研究

東京大学と日本システム技術(JAST)は、医療ビッグデータを活用した共同研究を開始した。JASTが蓄積している100万人分の診療報酬明細書と調剤報酬明細書(レセプトデータ)を、東大大学院の田倉智之特任教授の研究グループの協力で解析し、医療費が増加する要因の解明を目指す。なお、レセプトデータからは個人情報に該当する部分は取り除かれ、保険者から承諾を得た後に研究用データとして活用される。

まず第1段階として、透析治療のための公的助成制度を使って経済負担の軽減や生活指導の介入を受けたときに、保険者が病院で受診行動をどのように変えるか、また診療全体の構造がどのように変わるかなどを解析する。得られた知見はシステム開発などに生かし、保険者やヘルスケア関連企業への提供を通じて、医療費適正化の促進をはかる。

(写真はイメージ)

 
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