最も平和な国はアイスランド 日本は10位
オーストラリアの経済平和研究所(IEP)が2017年版の世界平和度指数度(Global Peace Index)ランキングを発表。これによると、世界で最も平和な国はアイスランドで、2位はニュージーランド、3位はポルトガルだった。日本は10位にランキングした。1日付の独ヴェルト紙オンライン版が伝えた。
世界平和度指数ランキングは、IEPが2007年以来毎年発表しているもの。国内紛争や治安悪化、テロなどの武力や暴力および不安要因に関する23の指標からランキングを割り出しており、紛争による死者の数や国家の軍事費などが判断材料となっている。
163カ国を対象とした今回のランキングでは、上位10位のうち8カ国を欧州諸国が占め、4位オーストリア、5位デンマーク、6位チェコ、7位スロベニア、8位カナダ、9位スイス、10位アイルランド/日本(同率)という結果だった。このほか欧州の主要諸国ではドイツが16位、フランスが51位、英国は41位。米国は昨年から11位転落して114位にランキング、韓国は47位、中国は116位だった。最下位の163位はシリアで、162位はアフガニスタン、161位はイラクで、北朝鮮は150位だった。
またIEPが計算した、昨年の武力および暴力に使われた世界全体の経済コストは12.5兆ユーロ(約1560兆円)となっており、世界経済全体の13%を占めている。これは人口一人当たりに換算すると1750ユーロ(約21万9000円)の計算になる。
※1ユーロ=125.0円で換算。(2日時点)