就活2018 6月1日時点で内定率63.4%も、活動継続が多数
就職支援サイトを運営するディスコ(東京都文京区)は7日、2018年3月卒業予定の学生の就職活動に関する調査結果を発表した。1~5日にかけて学生モニター1259人を対象に実施したもので、6月1日時点の内定率は63.4%。前年同期の54.9%に比べて8.5ポイント上回り、企業の内定出しが前年に比べて早まっていることが分かった。
先月調査(5月1日時点)の37.5%からは1カ月で25.9ポイント増と大きく上昇。選考解禁が今より2カ月早い4月1日だった2013年卒者の6月時点内定率が62.3%で今年と同水準であることから、今年の内定出しの早さが伺える。同社は「深刻な人手不足を背景に、優秀な人材の確保に危機感を募らせる企業の姿が透けて見える」と分析している。
内定者の内訳は、「就職先を決定して就職活動を終了」が25.5%、「複数内定を保留などで未決定だが活動を終了」が3.3%、「内定はあるが活動継続」が34.6%、また「内定なしで活動継続」が36.6%となる。
出典 速報版:キャリタス就活2018 学生モニター調査結果(2017年6月発行)
活動状態で見ると、就職活動を終了しているのは「就職先を決定して就職活動を終了」の25.5%と「複数内定を保留などで未決定だが活動を終了」の3.3%とを合わせ、調査時点で28.8%だった。これは前年同期の19.8%に比べて9.0ポイント高い。一方、活動を継続している学生は71.2%で、内訳は「内定あり」が34.6%、「内定なし」が36.6%。内定の有無に関わらず、多くの学生にとって6月が大きな山場であるようだ。
なお、ほぼ同時期の1~3日にアイデム(東京都新宿区)が685人の大学4年生・大学院2年生の男女学生を対象に行った調査によると、1社以上の内定を獲得した学生は53.6%で、前月比22.6ポイント増加。また前年同月比では5.7ポイント増加していた。
(写真はイメージ)