アジアブランドランキング ソニー3位維持、サムスン6年連続首位
英国に本部を置くヘイマーケット・メディア・グループは12日、同グループが発行する広告業界誌『キャンペーン・アジア・パシフィック』でアジア太平洋の13カ国・地域での人気ブランドのランキングを発表。1位は6年連続でサムスンとなり、2位・3位はともに昨年と同じく、それぞれアップル、ソニーとなった。日本企業は他にパナソニック(5位)がトップ10に入った。
同誌の分析によると、サムスンは昨年、Note 7の発火問題が起きたが、その対処が迅速だったことが、首位の維持につながっている。他に話題となっていることとしては、161位のインスタグラム(前年173位)が182位のツイッター(同152位)を抜いた。コカ・コーラは8年ぶりにトップ10に復活。カード会社は、15位のビザ(同47位)と22位のマスターカード(同67位)がともに順位を大きく上げた。そして、日本の大手電機メーカーの多くが、上位にはあるものの軒並み順位を落としたのに対して、202位のファーウェイ(同863位)、216位の小米(シャオミ、同793位)といった中国メーカーが大きく順位を上げた。
トップ10のブランドと、40位以内にランクインした日本のブランドは以下の通り。かっこ内は去年の順位。
<トップ10>
1位(1位) サムスン(Samsung)
2位(2位) アップル(Apple)
3位(3位) ソニー(Sony)
4位(4位) ネスレ(Nestlé)
5位(5位) パナソニック(Panasonic)
6位(7位) LG
7位(6位) ナイキ(Nike)
8位(9位) シャネル(Chanel)
9位(10位) アディダス(Adidas)
10位(11位) コカ・コーラ(Coca-Cola)
<40位以内の日本ブランド>
12位(8位) キヤノン(Canon)
17位(16位) ロッテ(Lotte)
18位(17位) 東芝(TOSHIBA CORPORATION)
21位(18位) 明治(MEIJI)
23位(19位) プレイステーション(PlayStation)
25位(29位) シャープ(SHARP)
32位(25位) ホンダ(Honda)
34位(31位) 日立(Hitachi)
35位(32位) 資生堂(Shiseido)
調査は米ニールセンによるもの。13カ国・地域(オーストラリア、中国、香港、インド、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイ、ベトナム)で、それぞれ400人(中国1200人、インド800人)に、17の分野別に、名声があり信頼を置けると思えるブランドを2つずつ選ばせ集計した。
なお、日本で選ばれたブランドに限定すると、1位は昨年に続きパナソニック、2位はアップル(同3位)、3位はソニー(同2位)となった。海外ブランドの人気の高まりが伺える結果となった。
参考記事
ブランドランキング アジアでサムスン5年連続首位 ソニー3位(2016/06/20)(2016年ランキング)