ネスレ日本 コーヒー製品価格20%値上げ
コーヒー大手のネスレ日本(神戸市中央区)は24日、家庭用と業務用のコーヒーの価格を4月から引き上げると発表した。例えば「ネスカフェ エクセラ」(230グラム入り)は1377円から1611円、「ネスカフェ ゴールドブレンド」90グラム入りが1027円から1243円になるなど、平均20%の値上げとなる。
同社によると、ブラジル干ばつの影響により昨年9月からコーヒー豆の国際相場は180%となっていたが、円安の進行も加わって今後も高止まりが予想されるため、値上げに踏み切ったという。昨年11月には同じくコーヒー大手UCC上島珈琲(神戸市中央区)が60品目にわたる値上げを行っている。
ネスレは昨年7月、新製法による新商品の表記を巡って業界団体と対立、全日本コーヒー公正取引協議会、全日本コーヒー協会、日本インスタントコーヒー協会、日本珈琲輸入協会をことごとく脱退している。業界では孤立している状態とはいえ、依然、家庭用コーヒー商品の7割のシェアを持つガリバー企業であり、プライスリーダーとしての影響力は強大。今後の市場価格の動向が注目される。