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夏は隣人トラブルの季節――バルコニーの使い方に注意 ドイツ

夏は隣人トラブルの季節――バルコニーでの“煙”に注意 ドイツ

ドイツ人の多くは、夏はより多くの時間を屋外で過ごすことを好む。自宅住居のバルコニー使用頻度が上がる季節だが、一方でバルコニーの使い方をめぐって隣人や大家とのトラブルが頻発する季節でもある。どんなトラブルが起きやすく、何に配慮すればよいのか?傾向と対策を26日付の独ヴェルト紙が報じた。

GfKマーケットリサーチの調査によると、昨年ドイツ人の38%が「隣人とのトラブルから口論になった」と回答している。さらにこれが、口論または弁護士からの警告の手紙で終わらず、裁判沙汰にもつれこんでいるケースはドイツ人全体の1.7%に上るという。

隣人とのトラブルで最も多い理由は「騒音」で64%。次いで2番目に多かった理由は「バーベキュー(BBQ)」。これに対し弁護士のミヒャエラ・ラサット氏は、「自宅バルコニーでBBQ大会を開催する前に今一度、賃貸契約書に目を通しましょう」と注意を促している。契約書によってはバルコニーでのBBQをはっきりと禁止しているケースがあり、この決まりを破ると賃貸契約解除となる危険性もある。ただし、禁止と明記されていない場合にも隣人への配慮は必要だ。これまでの判例では、「どのくらいの頻度でならばBBQをしてもよいか?」の答えはまちまちで、オルデンブルク上級地方裁判所は年4回、深夜0時までと認めており、一方でベルリン・シェーネベルク区裁判所では年25回、1回につき2時間ずつと認める判決が下りている。

さらに、隣人とのトラブルの原因としてよくあるものに喫煙がある。2015年にブランデンブルク州の夫婦が、1日に20本のタバコを吸う階下の住人を訴え、「禁煙の権利」を勝ち取ったケースがある。裁判所は、ヘビースモーカーの隣人に対して「禁煙時間」を定めることができるとの判決を下している。

(写真はイメージ)

 
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