名古屋城外堀で捕獲されたアリゲーターガーの標本を公開
名古屋城外堀で捕獲されて話題となった大型淡水魚アリゲーターガーの標本が、碧南海浜水族館(愛知県碧南市)で6月28日から展示されている。もともと日本に生息しない生物が鑑賞・飼育目的で輸入され、何かしらの事情で飼えなくなった場合に国内で放逸されてしまうことで、生態系に与える悪影響が問題視されている。
展示している標本は5月17日に名古屋城の外堀で捕獲されたもので、体長139cm、体重19.3kg。名城大学で谷口義則准教授による解剖が行われ、性成熟に至っている若いオスであると判定された。その後、6月1日に同館に持ち込まれ標本化された。同館によると、訪れた人の多くはその大きさに驚き、「こんなものを放してはいけない」との声が上がっているという。
アリゲーターガーは北米や中米に生息する淡水魚で2m以上に成長することが報告されている。同館では2011年以降捕獲されたアリゲーターガーがしばしば持ち込まれており、本件で4例目。
アリゲーターガーが属するガー科は、2018年に外来生物法で特定外来生物へ新規指定予定。指定されれば、無許可での輸入や飼育、運搬、野外へ放つことなどが原則禁止となる。
画像提供:碧南市