独アウディ、世界初の自動運転レベル3搭載車公開
独アウディは11日(現地時間)、バルセロナで開催する自社製品紹介イベント「アウディサミット」で、市販車としては世界初の自動運転機能レベル3を搭載した新型「A8」を公開する。A8の自動運転機能の具体的な機能は、今後詳細が明らかになる見込み。
自動運転のレベルは、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)や自動車技術者協会(SAE)で定義されている。レベル2が加速・操舵・制動のうち複数の操作をシステムが行う状態、レベル3が加速・操舵・制動を全てシステムが行い、システムが要請したときはドライバーが対応する状態とされている。
レベル2では運転の責任はドライバーにあり、いつでも安全運転できる態勢をとっていなければならない。レベル3では自動走行モード中はシステム責任となり、ドライバーの監視義務はない。自動運転レベル2の市販車としては、2015年のテスラ「モデルS」、2016年のメルセデス・ベンツ「Eクラス」、日産「セレナ」、2017年のBMW「5シリーズ」、ボルボ「V90」などがあるが、レベル3搭載車は初めて。
なお、アウディA8は6月28日にロサンゼルスでワールドプレミアムされた映画「スパイダーマン:ホームカミング」に起用され、自動運転機能を披露する場面が収録されているという。
画像提供:アウディ
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