国内初の民間ロケット、29日に北海道で打ち上げへ

宇宙ベンチャー企業のインターステラテクノロジズ(北海道大樹町)は6日、同社が開発した宇宙観測ロケット「MOMO(モモ)」初号機を今月29日に同町の発射場から打ち上げると発表し、東京都内で記者会見を行った。打ち上げ予定時間帯は午前10時20分~午後5時の予定。成功すれば、国内の民間企業が主体で開発したロケットの宇宙空間到達は日本初となる。今回の打ち上げでは、MOMOを高度100km以上の宇宙空間まで打ち上げることを目指す。

MOMOは、燃料にエタノールと液体酸素を使う1段式のロケットで、直径約50cm、全長約10m、重さは約1トン。20kgのペイロード(観測機器や実験装置等)を積んで、高度100kmまで打ち上げることができる。約4分間の微小重力環境が得られ、微小重力実験や高層大気の観測、赤外線・X線などによる宇宙観測、エンターテイメントなど幅広い使用が可能という。

同社は2006年からロケット開発事業を開始。現在は大樹町と東京に事業所を持つ。今回打ち上げる観測ロケットに続き、地球周回軌道に小型衛星を打ち上げるロケットの開発も行っている。

なお、打ち上げ当日は、発射点を直接見られる場所に特設見学会場「SKY HILLS」(事前申し込み制、有料)を設置する。

 
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