絶滅危惧種ニホンイトヨの繁殖成功 男鹿水族館GAO
男鹿水族館GAO(秋田県男鹿市)は4日、国内で絶滅の恐れがある淡水魚「ニホンイトヨ」の繁殖に成功したと発表した。新潟市水族館マリンピア日本海から譲り受けた個体を飼育、産卵・ふ化に成功。同館で稚魚が成魚とともに展示されている。
ニホンイトヨはトゲウオ目トゲウオ科で、巣を作る特徴がある淡水魚。国内では日本海沿岸域および北海道沿岸域の河川・河口の緩やかな流れに生息。春に川を遡上し産卵、ふ化後2~3cmになると降海する。環境省レッドリストに絶滅の恐れのある地域個体群(LP)として記載され、秋田県レッドデータブックにも絶滅危惧IA類として記載される。秋田県ではかつて八郎湖に生息していたが、2000年以降確認されていない。
画像提供:男鹿水族館GAO