Facebook、太陽光エネルギー飛行機が2回目のテスト飛行に成功
米フェイスブックは6月29日(現地時間)、太陽光エネルギーを動力源とする飛行機「アクィラ(Aquila)」の2回目のテスト飛行を成功させたと発表した。
テスト飛行は5月22日に実施され、飛行機は1時間46分飛行し予定されていた着陸地点に着陸成功したという。Aquilaはインターネットに接続できない遠隔地に住む人々に対する接続スポットの役割を果たす飛行機で、60~90日程度、上空での滞在ができるように設計されている。太陽光エネルギーを効率的に利用しているため、電力はドライヤー3個分で飛行することができるという。
今回は初回のテスト飛行からいくつかの変更を加えたという。翼にスポイラーを追加することで着陸時の流体抵抗を増やし、揚力を減少させたほか、数百のセンサーを機体に組み込んでさまざまなデータを取得するようにしたこと、また着陸を成功させるために機体のプロペラを水平に停止させる機構などを取り入れた。着陸する様子は、ジャンボジェットのようにタイヤがあるわけではなくモーターポッドを地面に擦って着陸するという新しいスタイルであり、そのためにプロペラを地面に水平な状態で停止させることが重要になっている。
Facebook Engineeringさんの投稿 2017年6月29日
インターネットにアクセスできていない人口は世界に40億人いると言われるが、その人々が自由にインターネットを利用できる日もそう遠くないのかもしれない。