独アウディ、世界初自動運転レベル3搭載の新型A8を公開
独アウディは11日(現地時間)、バルセロナでの自社製品紹介イベントで市販モデルとしては世界初の自動運転機能レベル3を搭載した新型車「A8」を公開した。アウディの人工知能(AI)「トラフィックジャムパイロット」が中央分離帯のある比較的混雑した高速道路を時速60km以下で走行しているとき、ドライバーに代わって運転操作を引き受ける。レベル2までは運転車がハンドルを握り続ける必要があるが、レベル3自動走行中はシステム責任でドライバーの監視義務はない。トラフィックジャムパイロット搭載モデルは2018年以降導入していくという。
トラフィックジャムパイロットは、発進、加速、ステアリング、ブレーキの各操作に対応する。ドライバーはハンドルから手を放した状態で走行可能で、その国の法律で許されていればテレビを視聴するなど運転以外のことを行うこともできる。システムだけでの操作に限界が生じた場合は、即時ドライバーに運転操作に戻るよう通知される。
2018年以降、段階的にトラフィックジャムパイロットの他にも、ドライバーが車内にいない状態で車を自律的に操作して駐車場やガレージに導くパーキングパイロット、ガレージパイロットも搭載していく。
参考記事
独アウディ、世界初の自動運転レベル3搭載車公開(2017/07/05)
自動運転の定義、政府が見直し 「完全自動化」のレベル5新設(2017/01/04)
【解説】自動運転システムの「レベル」とは?(2016/09/24)
画像提供:アウディ