山形大学、ロボット芝刈機・電動農機具の共同研究開始
山形大学と小型作業機械製造のやまびこ(東京都青梅市)は19日、ロボット芝刈り機や電動農機具で共同研究をすると発表した。山形銀行がビジネスマッチングなどの支援をし、山形県飯豊町が電動化製品の実証試験地となる。
近年、環境保全のため排ガス規制が進み、小型野外作業機械も電動化が進んでいるが、出力や稼働時間がエンジン製品に比べて少ないため、高容量のリチウムイオン電池の活用が求められていた。今回、山形大学のリチウムイオン電池解析技術とそれをベースとした電池開発技術で、小型屋外作業機械の特性に合わせた電池の開発に共同で取り組む。開発された電動化製品は、飯豊町を実証試験地として、町内の農業従事者が実際に使用することで性能評価などをモニタリングする。
大学、メーカー、町、銀行からなる4機関の連携にあたり、山形大学の吉武秀哉教授は「技術を持つだけでなく、求められる製品としてマーケットに供給するところまでもっていくことが重要」と述べた。
画像提供:山形大学・やまびこ