長崎のおすすめ土産　香ばしく優しい甘さ広がる長崎銘菓「よりより」

長崎のお土産として、また地元の人たちに広く愛されているのが、創業1884（明治17）年の老舗「萬順製菓」が作る中華菓子「よりより」だ。

よりよりの起源をたどってみると、「麻の花」に似ていることから中国で「脆麻花（ツゥイマーファ）」と呼ばれていた伝統的な中華菓子にたどり着く。麻花（マーファ）は長崎新地中華街の中でも人々に親しまれ、色々な呼び方をされていたという。そんな麻花を萬順製菓3代目の林昭夫さんが「よりより」と定めて以来、この「よりより」という名前が長崎で一般的に浸透したという。

萬順製菓の「元祖よりより」の作り方はいたってシンプル。小麦粉をこねて作った生地を細く紐状にし、その紐を一本一本、手で丁寧に編むような形状にして、新鮮な油でキツネ色になるまで揚げたら完成だ。初代から受け継いだ味と作り方を基本に、4代目となる現在に至るまで、丁寧な仕事で作り続けたお菓子は、「第14回全国菓子大博覧会」金牌賞、「第17回全国菓子大博覧会」有功賞、「全国色菓子大品評会」総理大臣賞など、数多くの賞も受賞している。眼鏡橋店を訪れてお店の方に話を伺ってみると、「一つ一つ手作りしているので、1日に作れる数に限りがある」という。

こんがりキツネ色に揚がった「よりより」は、かりんとうのような香ばしさと、その少し硬めの歯ごたえが特徴。噛みしめるほどに口に広がる優しい甘さが、なんとも懐かしい。1度食べ始めると、カリカリ、サクサク……と手が止まらない。店舗では試食もできるので、好みの味を見つけるのもいいだろう。日持ちもするので、長崎旅のお土産の一つにしてみては。

【施設情報】
萬順製菓　眼鏡橋店
http://www.manjun.co.jp/
長崎県長崎市諏訪町6-3
TEL：095-893-8804
営業時間：10:00～19:00