ミドリガメの輸入禁止と駆除促進へ 環境省が対策プロジェクト発表
環境省は7月29日、アカミミガメ(通称ミドリガメ)について、生態系への悪影響が少ない社会を実現するための対策推進プロジェクトを発表した。
アカミミガメは外来種として生態系への被害の懸念がある一方で、大量に飼育されているために、特定外来生物への指定によって返って野外への大量遺棄が発生するおそれがあることから、その対策を慎重に検討してきた。
今後、国外からの輸入を禁止し、その一方で個人や業者が飼育している個体は捨てガメが生じないように、段階的な規制をかけるとともに啓発活動も行う方針。野外個体の防除も必要な場所については推進していく。
本年度には、アカミミガメによる生態系影響、全国の生息状況の推計、流通量の調査などを実施し、それらを踏まえ来年度からモデル事業を実施する予定。
アカミミガメは米国東南部が原産地。1950年代後半から、幼体をミドリガメの通称でペットとして輸入してきた。ペットとして飼育されていた個体が野外に放たれることで全都道府県に分布している。
(写真はイメージ)