シニア世代の高い「働く意欲」 3割が希望退職年齢「70歳」
ふるさと納税総合サイトを運営するトラストバンク(東京都目黒区)が14日、シニア世代の「働く意欲に関する意識調査」に関する結果を発表した。60歳以上の3割近くが希望退職年齢を「70歳」と回答し、10人に1人が80歳以上も「働きたい」と回答するなど、シニア世代の仕事に対する意欲が明らかになった。
同調査は8日、働いた経験のある60代以上の男女1111人を対象に実施。このうち現在働いている446人を対象に、「何歳まで働きたいか」を質問したところ、28.5%が「70歳」と回答。また51.6%が「70代」(70~79歳)とし、「80歳以上」の回答は11.2%だった。70歳以上まで働きたいと回答した人は合わせて62.8%に上り、シニア世代の多くが仕事に対して意欲的なことが分かった。
「働くことが好きか」という質問には、24.4%が「好き」、33.2%が「どちらかといえば好き」と回答し、57.6%が好意的な回答。「どちらでもない」は27.2%。「好きではない」の4.9%と「どちらかといえば好きではない」の10.4%を合わせると15.3%となり、働くことを「好き」と回答した人が約4割に上った。
また、「あなたにとっての仕事を一言で表すと何ですか?」という問いへの自由回答では、1位は「生きがい」が113票だった。2位は「人生の糧(生活の糧)」の72票、3位は「社会とのつながり(社会参加、社会貢献など)」で60票、4位は「人生(人生そのもの、人生の一部など)」で57票、5位は「生きるため(生活のため)」が30票という結果となった。
一方、現在働いていない665人を対象に「何歳まで働いたか」を聞いたところ、26.8%の人が「60歳」と答え、56.3%が実際には「60歳以下」(「60歳」と「その他(29.5%)」との合算)で仕事を辞めていた。
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