国土地理院、電子基準点での「みちびき2号機」の観測データを提供
国交省は15日より、電子基準点で受信した準天頂衛星システム「みちびき2号機」の観測データの提供を開始したと国土地理院ウェブページ内で発表した。
電子基準点の測位情報として、すでに日本の準天頂衛星システム「みちびき初号機」(201年9月打ち上げ)のデータを提供している。「みちびき初号機」1機だけでは天頂付近に滞在できる時間が約8時間で、高精度のデータが提供できるのはその時間だけに限られていた。今回、「みちびき2号機」のサービス開始により、初号機と2号機を併せると天頂付近に滞在する時間が2倍に増えて約16時間となる。
国土の位置を定める電子基準点は全国約1300点あり、全地球測位システム(GPS)などの測位衛星の信号を常時受信し、衛星測量や高精度測位のために必要な観測データを常時提供している。この電子基準点の位置は大規模な地殻変動で大きく位置が移動しない限り変わることはなく、日々の変動やリアルタイムの変動は研究や高精度測位の実験などに使われる。
準天頂衛星システムは2018年度からの4機体制サービスとなるため、今後、電子基準点もそれに対応していく見込み。
画像提供:国土地理院
参考記事
準天頂衛星「みちびき」機体公開 JAXA筑波宇宙センター(2017/04/10)