ベトナムで初の日本語・日本語教育学会設立 式典開催
ベトナムで日本語・日本語教育学会(AJEV)が設立され、9月30日に記念式典が開催された。ベトナムでの日本語学および日本語教育に関する研究機関が設立されるのは初めて。
同学会は、近年ベトナムで日本語学習者が急増していることを受け、ベトナム全国の日本語教育機関を集結。初・中・高等教育機関の研究者、教師が日本語・日本語教育についてアイデアや研究成果を共有する学術舞台を提供することにより、ベトナムにおける日本語教育の質を向上させることを目的としている。ベトナム言語学会傘下の組織として、2016年11月25日の政府決定により正式に設立された。
式典には、駐ベトナム日本国特命全権大使の梅田邦夫氏をはじめ、ベトナム言語学会、国際交流基金、日本語教育学会から要人が来賓として参加し、あいさつした。また、学会の趣旨と今後の活動についての紹介、パネルディスカッションが行われた。
国際交流基金の調査によると、ベトナムにおける日本語学習者数は2015年現在6万4863人で、2006年の3万人から倍加している。ベトナム全国の日本語教育機関は219カ所で、うち大学は39校(2009年)、小中学校は29校(2013年)となっている。
画像提供:ベトナム言語学会 日本語・日本語教育学会(AJEV)