日本女性のがん罹患数トップは乳がん 受診率向上が求められる
10月1日、乳がん啓発月間とされる「ピンクリボン月間」がスタートした。東京の渋谷ヒカリエでは10月1日~15日にかけて、外観がピンクにライトアップされ、館内もピンクリボン仕様となる。
乳がんは、日本女性のがん罹患数の中でもトップの割合を占めており、生涯に乳がんを患う日本人女性は11人に1人と、身近な病気になっている。しかし検査受診率は36.9%で、「がん対策推進基本計画」で政府が掲げる50%を大きく下回っている。毎年10月のピンクリボン月間では、全国各地で乳がん啓発キャンペーンに伴うイベントが開催されており、渋谷ヒカリエでは初日に当たる1日、乳がん検診の無料体験のほか、触診キットを使用した触診体験やピンクリボンクイズなどを通して、乳がんに関する知識の向上を図るイベントが開催された。
ピンクリボン運動は乳がん患者の遺族が始めた乳がん啓発運動で、1980年代に米国で始まった。日本でも乳がん検診の早期受診を呼びかけて、2003年からピンクリボンフェスティバルがスタートした。
冒頭の写真:ピンクリボン仕様になった渋谷ヒカリエ(10月1日)