空港でのオススメ土産~フィンランド ヘルシンキ・ヴァンター国際空港
日本と欧州を結ぶ空の玄関として、近年ぐっと身近になったフィンランドのヘルシンキ空港。日本への直行便が出ている以外に、日本と中欧・東欧を結ぶハブ空港としても機能しているこの空港には、どんなご当地ならではの土産があるのだろうか?
まずフィンランドといえば、絵本やアニメで知られるムーミン。フィンランド人作家トーベ・ヤンソンによる、架空の生き物トロールたちの物語だ。ヘルシンキ空港内にあるムーミンショップは、乗り換えの合間に立ち寄るムーミンファンたちでいつも賑わっている。
ぬいぐるみ売り場には、人気のムーミン一家(ムーミン、ムーミンパパ、ムーミンママ)だけを集めたコーナーの横に、ヘムレンさんやスニフ、ニョロニョロなど、マイナーキャラばかりが目立つコーナーも。子ども服売り場の品ぞろえも、モノトーンのラインナップが多く、華やかな商品が多い日本のムーミンショップとは趣が違って渋めな印象だ。そんな中で、ショップにいろどりを添えていたのはお菓子のコーナー。色とりどりのイラストが描かれた缶に入ったビスケットや、グミのお菓子などは、かわいく手軽なオススメ土産だ。
ムーミンショップの隣にあるのが、マリメッコのショップ。大きな花柄プリントが代表的なデザインとして知られる、フィンランド生まれのデザインブランドだ。手軽なお土産として、小型のがま口やポーチ、雨の日に持っていると気分が上がりそうな折り畳み傘まで、鮮やかなデザインの品ぞろえが豊富だ。小物類とはテイストが少し異なるアースカラーの大判ストールは80ユーロ(約1万560円)から。このほか、やはりフィンランドを代表する北欧デザインのガラス細工、イッタラとのコラボによる色とりどりの小さなキャンドルケースもあり、価格は38.50ユーロ(約5082円)。キャンドルケースは北欧の長い冬、室内で過ごす時間に欠かせない重要インテリアのひとつだ。
さらにフィンランドといえば外せないのはサンタクロースだろう。サンタクロースの故郷はフィンランド北部のラップランドにあると言われ、サンタクロースの大切な相棒であるトナカイの産地でもある。そして食品売り場ではいかにもフィンランドという衝撃的な光景に遭遇する。フィンランドでトナカイは、ごく一般的な食材でもあるのだ。トナカイ肉のパテの缶詰には、パッケージにサンタクロースがデザインされたシュールなものもある。価格は7.50ユーロ(約990円)だ。
ムーミン、北欧デザイン、そしてトナカイと、フィンランドの分かりやすい「ご当地名物」を1時間程度の乗り換えの間にコンパクトに網羅することができるヘルシンキ空港。人口550万人の小国フィンランドのPR力を感じさせる「空の玄関」だ。
*1ユーロ=132円で換算