子どもの受動喫煙防止へ全国初の条例成立 東京都
東京都議会は5日、子どもの受動喫煙を防止する条例案を賛成多数で可決した。公共スペースだけでなく家庭内での受動喫煙防止を規定したもので、私的空間に努力義務を課す条例は全国初という。罰則のない努力義務としており、来年4月から施行される。
条例案では、18歳未満の子どもの受動喫煙防止を「都民の責務」として、都と区市町村が対策を講じるよう規定したほか、保護者に向けても家庭内外で子どもと同室の空間で喫煙したり、喫煙スペースに子どもを立ち入らせたりしないよう、努力義務を課した。また喫煙者に向けては、公園や学校、医療施設などの公共スペースや自動車内についても受動喫煙防止の努力義務を課している。
条例は都民ファーストの会、公明党、民進党の共同提案。自民党は、受動喫煙から児童を守ることは重要だとしながら、「家庭など私的空間を条例で規制するには慎重かつ十分な議論をすべき。拙速だと言わざるをえない。継続審議とすべきだ」と条例案に反対した。
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